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DVDレンタル 『マグダレンの祈り』 ★★★★ 『THE MAGDALENE SISTERS』 コピー 「前を見続ける、何があっても。 アイルランドの修道院。 3万人の少女たちの隠された真実の歴史。」 実話ベースのこの映画、淡々と進んでいくのだが、曇り空が却ってこの作品の重みを増してた。もー、言いたいことはいっぱい。納得いかないことはいっぱい。理解できないことはいっぱい。それを伝えたかった映画と言ってもいいのかも。 にしても、い・いたい・・・。苦しい、悔しい、そして暗い。 修道院=更正施設という名の収容所であり、祈りと労働によって神に奉仕し“罪”を悔い改める生活。私語も禁止、シスターの言うことは絶対、外部からは断絶、プライバシーなんてない。そもそも、ここに送られた少女たちの罪自体に疑問を誰もが持つはず。宗教上のこととはいえ、もーすべてにおいて「理不尽」という一言に尽きる。 どう考えても女性ではなく、男性が悪いとしても、そうなったのは女性に罪がある・・・なんて。しかも、親までそういう体裁を守ることが子供より大事だった。そうせざるを得なかったんだろうか?送り出す親の苦悩に満ちた感じがまったく伺えないことにもショックだった。更に追い討ちをかけられたのが、つい最近といえる1996年まで、こんな 淡々と進む中、とにかくドキドキしながら一緒に苦しみながら、同じ女として、バーナデット、マーガレット、ローズ、クリスピーナにそれぞれ感情移入をして観た。この過酷な状況で誰がどうなんて言えたものではないし、彼女たちに連帯感みたいなものが生まれなかったのも、却って過酷な状況なんだと伝わってくる。 神経が磨り減りそうな中、弱く、強くならざるを得なかった彼女たちを見てるのが辛かったし、本当にシスターが憎らしかった。ショックを受けたまま終わるなんて許せなかったし、そのおかげで長さもあまり感じず、最後まで見守りたかった気持ちがあったので、どう終わるのか、とにかく気になった。なので、ラストはもうグッときました。 映画初出演や、無名に近かったようなこの3人の女優さんは、笑顔はほとんど観ることはなかったが、表情や目がとてもよかった。 ローズ(未婚で子供を産んだ)は、ちょっとキルスティンに似てたと思うんだけど。 決して観終わった後、気持ちの良いものではないが、見応えのある、観る価値が大いにあるとてもいい映画だった。 ・マグダレンの祈り@映画生活
by mnstr_movie
| 2004-08-15 18:17
| ★ 映画 感想
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